編集(現像)で気をつけていること、あるいはやらない理由
編集は、写真の空気を壊さないために使うもの
私にとって編集(現像)は、「写真を仕上げる」ためのものというよりも、「撮ったときの空気を壊さずに整える」ための手段です。
コントラストをちょっと下げたり、色味を少し抑えたり。そういう小さな調整がメインです。
電線や雲を消したりすると、それはもう「撮ったもの」ではなく「作ったもの」になってしまう気がするので、そういった編集はしません。
形を変えたり、人影を消したりするのも同じ理由で避けています。
撮ったそのままの状態が一番しっくり来るときは、ほとんど何もいじりません。撮ったときの空気感が大事なので、「盛る編集」はなるべく避けています。
なぜ編集を最小限にしているのか
撮影のときに一番気をつけているのは、何よりも構図です。
露出や色温度はRAWで撮っていればあとから調整ができますが、構図だけはその場でしっかり決めておかないと、あとからどうにもなりません。
トリミングでサイズ変更できることも視野に入れつつ、ファインダー越しに「どう切り取るか」を常に意識しています。
撮ったときに完成形がある程度見えているから。
「あとから作る」より「その場で感じて撮る」ほうが楽しいから。
自然光の具合や、被写体との距離感、構図のバランスなどは、現場でつくるのが一番だと思っています。
あとから加工するつもりで撮ると、「そのとき何を感じていたか」が薄れてしまう気がするので、できるだけ現場で完結させるようにしています。
編集しないことで大変なこともある
もちろん、撮って出しに近いスタイルには向き不向きがあります。
光が足りない、色が転ぶ、余計なものが入った……そういうときに「あとで編集でなんとかできる」が使えないのは不便でもあります。
たとえば、人の写り込みをあとで消すことができれば便利かもしれません。でも私は、そういうシーンでは「写り込みを避けられるタイミングを待つ」か、「その一瞬を生かす構図に変える」かを選びます。
そういう制約があるからこそ、撮るときの集中力が上がるし、「自分にとって大事な写真」がよりはっきりしてくると感じています。
まとめ
- 編集は「味付け」程度にとどめる
- 撮ったときの空気を壊したくない
- 撮影現場で完成させる意識を大切にしている
現像で盛るより、「撮るときに感じたものをそのまま見せたい」。
そんな思いがあるから、編集はいつも控えめです。
見返したときに、「この写真には何も足すことがない」と思えるような、
そんな一枚を撮りたい。だから、撮るときにすべてを込めるようにしています。
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