紫陽花を望遠で切り取る|海を背景にした構図で気づいた「主役の大きさ」問題
晴れた日、海が見える紫陽花のスポットへ望遠レンズ一本で出かけました。11時台から13時すぎまで撮り続けた記録です。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
130mm|F2.8|1/2500秒|ISO200
正直に言うと、撮っている最中は構図についてあまり深く考えていませんでした。後で見返すと、「まあ、こう撮るよね」というありきたりな構図が多くなっていて、そこは反省点です。この日は焦点距離を60〜150mmの間でずっと迷っていて、画角を決め切れていなかったのがそのまま写真に出ています。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
95mm|F2.8|1/500秒|ISO200
そんな中で、唯一「これは狙い通り」と思えたのが、花びらを光で透かして撮ったカットでした。逆光気味の位置に回り込んで、花びら越しに光を通すと、色が奥から発光しているように見える瞬間があります。ありきたりな構図が続く中で、この透かしだけは自分の意思で選び取った感覚がありました。
望遠で背景の海を整理する
この日のロケーションは、紫陽花の向こうに海が広がる場所です。望遠レンズで画角を絞ると、花と海の関係がすっきりして、広角では拾いすぎる情報量を削れます。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
70mm|F2.8|1/3200秒|ISO200
ただ、ここで悩んだのが「被写体をどれくらいの大きさで撮るか」でした。この日は絞りをF2.8からF18まで大きく動かしていて、無意識のうちにずっとその振れ幅を探っていたんだと思います。結局、選び抜いて残った写真はすべてF2.8。頭で悩んでいた割に、体は毎回同じ答えを選んでいたようです。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
97mm|F2.8|1/1600秒|ISO200
主役の大きさ、という課題
紫陽花を大きく撮ると、小人になって花畑に迷い込んだような「小人感」が出て、これは単純に好きな見え方です。ただそうすると、写真の主役は完全に花そのものになって、海や空気感といった「その場の雰囲気」は後ろに退いてしまいます。
逆に引いて撮ると、海や周りの空気感は入ってくるものの、今度は花の存在感がぼやけて、何を見せたい写真なのかが曖昧になります。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
62mm|F2.8|1/4000秒|ISO200
「花を主役にしたい日」と「雰囲気を残したい日」を、その場の気分でなんとなく撮り分けている状態で、狙って両立させる感覚はまだ掴めていません。ここが今回一番の持ち帰り課題です。
次に向けて
望遠レンズ用にCPLフィルターを新調したので、次はこれを使って、海の照り返しや空気の抜け方をもう少しコントロールしてみるつもりです。被写体の大きさの答えはまだ出ていませんが、道具が変わることで見え方も変わるかもしれません。
雨の季節に似合う花ではありますが、晴れの日に望遠で切り取る紫陽花にも、まだ試したいことがたくさんあります。
この記事を書いた人
Photo.SeTa|OM SYSTEM OM-1で、九州を中心に風景・花・夜景を撮影。フォトマスター検定2級。PIXTA・Adobe Stockにてストックフォト350点以上を公開・販売中。記事の撮影データは、RAWデータから確認した実際の設定を掲載しています。運営者情報
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