静景日和|Photo.SeTaの撮影手帖

Photo.SeTaが綴る、静景写真のことと日常のこと。

DxO PureRAW 6は買い替える価値がある?PureRAW 3と実写比較

DxO PureRAW 6は買い替える価値がある?PureRAW 3と実写比較してみた

PureRAW 3を使っていると、PureRAW 6でどこまで変わるのかは気になります。私もPureRAW 6が出ているのを知って、まず気になったのは新機能よりも、実際の写真で差が見えるのかという点でした。

今回は、手元にある同じRAWデータを使って、処理前、PureRAW 3処理後、PureRAW 6処理後を見比べてみました。
比較に使ったのは猫の写真と桜の写真です。どちらもPureRAWでDNG出力したあと、Lightroomで同じ条件でJPG書き出ししています。

先に結論を書くと、今回の比較ではPureRAW 6のほうがPureRAW 3より細部を少し残しやすい印象でした。
ただし差は劇的ではなく、通常サイズでぱっと見てすぐ分かるというより、拡大して見たときにじわっと見えてくる差です。

今回の比較条件

・同じRAWデータを使用
・PureRAW 3とPureRAW 6でそれぞれDNG出力
・Lightroomで同じ条件のJPGを書き出し
・猫では耳まわりの毛並み、桜では花芯と雄しべを中心に確認
・スクリーンショット比較は見どころ確認用として使用

DxO PureRAW 6で処理した桜の花の写真

PureRAW 6で処理した桜のカット。まずは全体の雰囲気を確認したい

DxO PureRAW 3とPureRAW 6の比較条件

今回の比較では、同じRAWデータをPureRAW 3とPureRAW 6でそれぞれ処理し、DNGとして出力しました。
その後、Lightroomで同じ条件のJPGを書き出して見比べています。

厳密な計測ではなく、普段の現像フローに近い形で最終的な見え方を確認するのが今回の目的です。
比較の見どころとしては、猫では耳まわりの毛並みや額の模様、桜では花芯や雄しべ、花びらの淡い階調を中心に見ています。

スクリーンショットの比較画像も使っていますが、こちらは厳密比較というより、どこに差が出ているかを見つけるための確認用として扱っています。

PureRAW 6はPureRAW 3より細部が少し見やすい

今回の2カットを見た限りでは、PureRAW 3もPureRAW 6も、どちらも処理前より見やすくなっています。
そのうえで、PureRAW 6はPureRAW 3より、細かい線や粒の残り方が少し良いように見えました。

とはいえ、買い替えを即決するほどの大差かというと、そこは少し慎重に見たほうがよさそうです。
縮小表示やSNS用のサイズなら差を感じにくい場面もありそうで、違いが見えやすいのは、毛並みや花芯のような細い描写を拡大したときでした。

猫の写真では耳まわりの毛並みで差が見えた

猫の写真では、瞳そのものよりも、耳の外周、額の短い毛、模様の境界を見ると違いが分かりやすかったです。
処理前の状態では、全体に少し甘く、毛の束がまとまって見えやすい印象がありました。

PureRAW 3で処理すると、その甘さはかなり改善します。
ただ、耳の縁や額の短い毛の立ち方は、やや滑らか寄りに整う印象もありました。見た目として不自然ではありませんが、細い毛の分離は少し控えめです。

PureRAW 6で処理した画像では、耳まわりの細い毛や額の毛の分かれ方が、PureRAW 3より少し見やすくなりました。
模様の境界もわずかに整理されていて、細部を残す方向の仕上がりに見えます。

猫の目元付近を処理前とPureRAW 3で比較したスクリーンショット

猫の処理前とPureRAW 3の比較。耳の縁と額の毛並みに注目

猫の目元付近を処理前とPureRAW 6で比較したスクリーンショット

猫の処理前とPureRAW 6の比較。耳まわりの細い毛の分離が見やすい

猫のカットでは、瞳比較というより、耳と額の毛並み比較として見るほうが自然です。
特に、耳の外周の細い毛や額の縞の境界は、PureRAW 6のほうが少しだけ整理されて見えました。

桜の写真では花芯と雄しべの整理が少し良かった

桜の写真では、花びら全体の印象よりも、花芯まわりを見たほうが差が分かりやすかったです。
処理前では、雄しべの細い線や花粉の粒が少し甘く見える場面がありました。

PureRAW 3でも十分に改善します。
ただ、白い雄しべの線や黄色い花粉の粒を見ると、やや滑らかにまとまる印象がありました。

PureRAW 6では、雄しべの細い線や中央部の輪郭が、PureRAW 3より少し整理されて見えます。
花粉の粒もわずかに見やすく、淡いピンクの階調もすっきりした印象でした。

桜の花芯付近を処理前とPureRAW 3で比較したスクリーンショット

桜の処理前とPureRAW 3の比較。花芯まわりの線と粒の見え方を確認

桜の花芯付近を処理前とPureRAW 6で比較したスクリーンショット

桜の処理前とPureRAW 6の比較。雄しべや花粉の粒が少し見やすい

このカットでは、PureRAW 6のほうが細い線を少し残しやすいと感じました。
猫の毛並みと同じで、ここでも差は大きくありませんが、拡大して比べると傾向は見えてきます。

PureRAW 3からPureRAW 6への差は、拡大比較で見えてくる

今回の比較で感じたのは、PureRAW 6がPureRAW 3を完全に別物にするというより、細部の整理が少し良くなる方向の更新だということでした。

猫では毛並み、桜では花芯のような細かい描写で違いが見やすく、PureRAW 6のほうが少し分離が良いように見えます。
一方で、通常表示だけで見ていると差はかなり控えめです。

そのため、PureRAW 3ですでに大きな不満がない人は、すぐ買い替えなくても困らないかもしれません。
反対に、大きめに表示することが多い人や、細部の歩留まりを少しでも上げたい人なら、PureRAW 6を試す意味はありそうです。

DxO PureRAW 6が向いていそうな人

今回の比較から見ると、PureRAW 6が向いていそうなのは、毛並み、葉、花芯、枝先のような細い被写体をよく撮る人です。
また、拡大表示やトリミング前提で写真を見ることが多い人にも相性がよさそうです。

逆に、普段は縮小表示中心で、PureRAW 3の仕上がりにすでに満足しているなら、急いで切り替えなくてもよいと思います。
今回の差は確かにありましたが、誰が見ても一目で分かるほど大きなものではありませんでした。

まとめ

PureRAW 6が出ているのを知って気になり、PureRAW 3と実写で見比べてみました。
今回の比較では、PureRAW 6のほうが毛並みや花芯のような細部を少し残しやすい印象でした。

ただし、その差は劇的というより、拡大して見たときに分かる種類のものです。
PureRAW 3でも十分に良好ですが、細部描写をもう少し重視したいなら、PureRAW 6を試す価値はあると感じました。


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