静景日和|Photo.SeTaの撮影手帖

Photo.SeTaが綴る、静景写真のことと日常のこと。

雨の日の写真撮影|防滴とIP等級で「無理をしない」判断をする

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雨の日は、写真を撮るには少し気を遣う天候です。機材が濡れるリスクがあり、足元も悪く、集中もしづらい。そのため、私は雨の日の撮影は基本的に控えめにしています。

「今日は撮らない」という判断も、写真を長く続けるうえでは大切な選択だと思っています。

雨の日に気になる「防滴」という考え方

雨の日の撮影を考えるとき、よく話題に上がるのが防滴・防塵という言葉です。

カメラやレンズには、IP等級(Ingress Protection)という形で、防塵・防水性能の目安が示されているものがあります。

IP等級は、次のような構成になっています。

  • 1桁目:防塵性能
  • 2桁目:防滴・防水性能

雨の日の撮影で特に関係してくるのは、2桁目の防滴性能です。

雨の日に地面に置かれたカメラとレンズに小さな雨粒が付いた様子。防滴を意識し、無理をしない写真撮影をイメージした静かなイラスト

雨の日撮影の目安は「IPX4」

防滴性能のひとつの目安になるのが、IPX4です。

IPX4は、「あらゆる方向からの水しぶきに耐えられる」と定義されています。つまり、普通の雨が一時的にかかる程度を想定した防滴性能です。

ただし、ここで注意しておきたい点があります。

  • 長時間の雨は想定されていない
  • レンズ側が防滴でなければ意味が薄い
  • 経年劣化や個体差までは保証されない

IP等級があるからといって、「濡らしても大丈夫」という意味ではありません。

フォトマスター検定で学んだこと

フォトマスター検定を通して、IP等級について学んだことで、雨の日の撮影に対する考え方が少し変わりました。

それまでは「大丈夫かどうか」で判断していたのが、今は「今日はどこまで無理をしないか」で考えるようになりました。

知識は、攻めるためのものではなく、引く判断をするための材料でもあると感じています。

雨の日に撮るなら、このくらい

それでも雨の日に撮影する場合は、条件をかなり絞っています。

  • 小雨であること
  • 撮影時間は短め
  • レンズ交換はしない
  • 軒下や建物の影を使う
  • 撮影枚数も少なめ

「今日は軽く撮る日」。そのくらいの気持ちで向き合うほうが、機材にも自分にもやさしいと感じています。

雨の日にレンズ交換をしない理由

雨の日は、レンズ交換はしないようにしています。理由は単純で、センサー側に水分が入ると洒落にならないからです。

レンズを外した瞬間、雨粒や湿気、風で舞った水分が、センサーやマウント内部に入り込む可能性があります。

一度でも水分が入ってしまうと、撮影どころか、その後のメンテナンスや修理の話になりかねません。

そのため雨の日は、最初に付けたレンズ一本で撮るか、撮らないか。この二択にしています。

レンズに水がついてしまったときのケア方法

雨の日に撮影していると、どれだけ気をつけていても、レンズに水滴がついてしまうことがあります。そんなときは、慌てて強く拭かないことが大切です。

まずは水滴を落とす

付着した水滴は、ブロアーで軽く吹いて落とします。水分と一緒に砂やホコリが付いている可能性があるため、いきなり拭くのは避けたほうが安心です。

拭く場合は、やさしく

水滴が残る場合は、レンズ用のクリーニングクロスを使い、押し当てるようにやさしく拭き取ります。

  • 強くこすらない
  • 円を描くように軽く
  • 乾いた部分を使う

この程度で十分です。

撮影後は早めに乾燥させる

撮影が終わったら、カメラとレンズ全体を乾いた布で軽く拭き、できるだけ早く室内で乾燥させます。防滴仕様であっても、水分を残したまま放置するのは避けたいところです。

雨の日は、撮らない日でもいい

レンズに水が付き始めたら、それは引き際のサインだと思っています。防滴性能があっても、無理を続ける理由にはなりません。

雨の日は、無理にシャッターを切らなくてもいい。知識があることで、「やらない」という選択ができる。それもまた、写真を続けていくための大切な判断だと思っています。


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