京都の 東寺(とうじ) は、五重塔で知られる世界遺産の寺院です。春の桜、秋の紅葉など、季節ごとの夜間特別拝観(ライトアップ)が名物で、闇に浮かぶ五重塔は京都でも屈指の夜景被写体です。
この記事は、2026年2月末、期間限定のライトアップ「東寺月回廊」の夜に撮影へ行った記録をもとに、これから東寺の夜間ライトアップを撮りに行く人が準備できるようにまとめた撮影ガイドです。アクセスや拝観といった実用情報から、三脚なし・手持ちで夜景を撮る設定まで、良かったことも、苦労したことも正直に書きます。
この記事で分かること
- 東寺へのアクセス(最寄り駅と京都駅からの距離)
- 夜間特別拝観の時期(桜・紅葉・期間限定イベント)と拝観料
- 五重塔・池のリフレクションなど撮影ポイント
- 三脚が使えない前提での、手持ち夜景の設定
- 人が多い名所で「人の切れ間」を撮るリアル
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
40mm|F2.8|1/2秒|ISO100
アクセス|最寄りは近鉄東寺駅。京都駅からも歩ける
東寺は京都駅の南西にあります。公式の最寄りは近鉄「東寺」駅で、徒歩10分ほど(約0.6km)。JR京都駅からも徒歩15分ほど(約1.1km)で歩けます。市バスなら「東寺東門前」で降りると、境内はすぐ目の前。京都駅から徒歩圏なので、夜の拝観のあとも移動が楽なのはありがたいところです。
夜間特別拝観の時期と拝観料|季節ごとにライトアップがある
東寺の夜間ライトアップは、春の桜・秋の紅葉・新緑など、季節ごとの特別拝観として行われるのが定番です。桜のライトアップでは、しだれ桜「不二桜」と五重塔の共演が名物。拝観料は時期によって異なります(桜のライトアップは大人1,000円ほど)。開催時期・料金の最新情報は東寺公式サイトの拝観案内で確認できます。
私が行ったのは、2月中旬〜3月中旬の期間限定イベント「東寺月回廊」。数万個の竹あかりで五重塔と庭園を照らす催しで、拝観料は大人1,500円でした。開催は18:00〜21:00ごろ(最終入場20:30)。日程・料金・内容は年によって変わるので、行く前に必ず公式サイトで最新を確認してください。
撮影ポイント|五重塔・池のリフレクション・光の回廊
東寺の夜景で外せないのが、ライトアップされた五重塔。季節の花(この日は紅梅)と組み合わせると、東寺らしい一枚になります。
もう一つ狙いたいのが瓢箪池のリフレクション。水面に灯りと塔が映り込んで、光が倍になります。風がなく水面が静かな夜ほど、きれいに映ります。
そして「月回廊」のような回廊イベントなら、竹あかりが連なる光の空間そのものも主役になります。同じ回廊でも、画角を変えると光の密度の見え方がまったく変わるのが面白いところ。この日は前半を40-150mmで五重塔や池、21時台からは60mmマクロに付け替えて竹あかりに寄って撮りました。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
40mm|F2.8|1/6秒|ISO100
三脚は持たず、手持ちで|夜間拝観は手持ち前提で考える
この日は三脚を持たず、すべて手持ちで撮りました。夜間特別拝観は人も多く、三脚が使えない場合もあります(可否は拝観ごとに違うので、事前に公式で確認を)。混雑した回廊で三脚を広げるのは現実的でないことも多いので、手持ちで撮れる設定を用意しておくと安心です。OM-1の強力な手ぶれ補正は、こういう場面でこそ効きます。
手持ち夜景の設定|ISO100のまま、シャッタースピードで露出を作る
RAWデータから、この夜の設定を拾うとこうなっていました。
- 五重塔と紅梅:40mm|F2.8|1/2秒|ISO100(20:17)
- 池のリフレクション:40mm|F2.8|1/6秒|ISO100(20:35)
- 竹あかりの回廊:60mm|F2.8|1/13秒|ISO100(21:07)
夜景でもISOは100のまま固定し、絞りは開放F2.8、シャッタースピードで露出を作ります。結果として1/2秒の手持ちまで踏み込んでいます。ISOを上げれば楽になりますが、夜空の黒を滑らかに残したくて、この日は低感度で粘りました。手ぶれ補正を信じて、息を止めて構えて、ぶれていないコマを残す——明るく見える場所でも、光が多いほどぶれや甘さが目立つので、一枚ごとに慎重に撮りました。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
60mm|F2.8|1/13秒|ISO100
人の切れ間を待つ|人気スポットならではの粘り
いちばん苦労したのが、人の流れでした。人気のある場所だけあって、回廊には人が次々に入ってきて、なかなか途切れません。光の並びをきれいに見せたい、できれば人の姿が入らない瞬間で撮りたい——そう思って待っていましたが、3、40分ほど経ってもなかなか思うようなタイミングは来ませんでした。
それでも諦めずに待っていたら、閉館のタイミングだったのか、人がいなくなるほんの短い時間がありました。ようやくその一瞬で、回廊をしっかり撮ることができました。すぐ撮れた一枚より、粘って撮れた一枚のほうが、そのときの空気ごと記憶に残ります。夜間ライトアップは終了間際が人の減る狙い目、というのは覚えておくといいかもしれません。
OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
60mm|F2.8|1/13秒|ISO100
まとめ|手持ちの準備と、待つ覚悟を
東寺の夜間ライトアップは、五重塔と季節の花、池のリフレクションと、被写体に事欠かない京都屈指の夜景スポットです。行くなら——最寄りの近鉄東寺駅(または京都駅)から歩き、日程と拝観料を公式で確認し、三脚が使えない前提で手持ちの設定を用意し、人の切れ間を粘り強く待つ。この4つを押さえれば、あの光に包まれた景色を一枚に残せます。
東寺の夜間ライトアップ 撮影前チェックリスト
- ☐ 開催日程・拝観料・受付終了時刻を公式で確認(季節・イベントで変わる)
- ☐ 最寄りは近鉄東寺駅(徒歩10分)。京都駅からも徒歩15分ほど
- ☐ 三脚は使えない場合あり→手持ちで撮れる設定を用意(ISO・手ぶれ補正)
- ☐ ISO100固定・F2.8開放・SSで露出(夜空の黒を滑らかに)
- ☐ 池のリフレクションは無風の夜が狙い目
- ☐ 人の切れ間は終了間際が狙い目。待つ時間を見込んでおく
よくある質問
東寺の夜間ライトアップはいつやっていますか?
春の桜、秋の紅葉、新緑など、季節ごとの夜間特別拝観として行われるのが定番です。加えて期間限定のライトアップイベント(私が行った「東寺月回廊」など)もあります。日程は年によって変わるので、公式サイトで確認してください。
拝観料はいくらですか?
時期・イベントによって異なります。桜のライトアップは大人1,000円ほど、私が行った「東寺月回廊」は大人1,500円でした。最新は公式でご確認ください。
三脚は使えますか?
夜間特別拝観では三脚が使えない場合があります。混雑もあるので、手持ちで撮れる設定を用意しておくのが安心です。可否は拝観ごとに違うため、事前に公式で確認してください。
アクセスは?
最寄りは近鉄「東寺」駅で徒歩10分ほど(約0.6km)。JR京都駅からも徒歩15分ほど(約1.1km)で歩けます。市バスなら「東寺東門前」下車すぐです。
この記事を書いた人
Photo.SeTa|OM SYSTEM OM-1で、九州を中心に風景・花・夜景を撮影。フォトマスター検定2級。PIXTA・Adobe Stockにてストックフォト350点以上を公開・販売中。作例の撮影設定を掲載する場合は、RAWデータから確認した実際の値を使用しています。運営者情報
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