静景日和|Photo.SeTaの撮影手帖

Photo.SeTaが綴る、静景写真のことと日常のこと。

【冬の韓国岳】絶景の霧氷と凍結トラブル。OM-1でもレンズヒーターが必要だった話

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冬の山には、そこでしか見られない息を呑むような景色があります。

先日、宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山の最高峰、韓国岳(からくにだけ)に登ってきました。
目的はもちろん、雪山でしか撮れない「霧氷(むひょう)」の撮影です。

一面の銀世界にテンションが上がり、夢中でシャッターを切っていたのですが……後半、寒さと強風の影響でカメラも、そして自分自身も凍りつき、撮影続行不可能になるという痛恨のミスを犯しました。

今回は、極寒の韓国岳で見られた絶景と、これから雪山撮影に挑む方が同じ轍を踏まないための「凍結対策(失敗談)」をシェアします。

厳しい寒さが作る、韓国岳の霧氷

登山口から一歩足を踏み入れると、そこは別世界でした。
木々に吹き付けられた水分が凍りつき、白い花が咲いたようになる「霧氷」。青空とのコントラストも美しいですが、この日は厳しい寒さが作り出す荒々しい表情も印象的でした。

霧氷がびっしりとついた松ぼっくり。60mmマクロレンズで撮影した氷の結晶とディテール


凍てつく世界。寒さを忘れて夢中になる瞬間です。

【失敗】強風で人間もカメラも凍りついた

撮影序盤は順調だったのですが、7合目を過ぎたあたりから風が一気に強くなり、状況が一変しました。

立っているのがやっとの暴風

山頂にたどり着いた頃には、踏ん張り続けないと身体ごと吹き飛ばされそうなほどの暴風に。
構図を考えるどころか、その場から動くことすらままなりません。改めて「冬山の風」の恐ろしさを肌で感じました。

1. 髪もまつげも凍り、目が見えなくなる

気温は当然の氷点下。容赦なく吹き付ける風雪で、髪の毛もまつげも一瞬で真っ白に凍りつきました。
自分の吐いた息や風に乗ってきた雪が、顔周りでどんどん氷になっていく感覚です。

さらに、かけていたメガネも曇った瞬間に結露が凍結。
拭いても拭いても追いつかず、視界が真っ白に。髪もまつげもメガネもバリバリに凍ってしまい、ファインダーを覗くどころではありませんでした。

2. カメラのレンズが凍結

そして致命的だったのが、カメラレンズの凍結です。
前玉(レンズの表面)に付着した雪や湿気が、強風によって瞬時に氷の膜となって張り付きました。

「レンズヒーター」を持っていなかったため、この氷を溶かす手段がありません。
クロスで拭こうにも、氷が硬くて取れず、無理にこするとコーティングを傷つける恐れもあります。

結果、ファインダー越しに見える世界はボヤけ、撮影を断念せざるを得ませんでした。

撮影データと教訓

今回の撮影で使用した機材です。

  • Camera: OM SYSTEM OM-1
  • Lens: M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

OM-1の防塵防滴性能は「本物」だった

撮影中、カメラボディにも容赦なく雪が吹き付け、積もっていきました。
下山して暖かい場所に戻ると、その雪が一気に溶けてボディが水浸しに。普通なら故障してもおかしくない状況でしたが、OM-1は何事もなかったように動作していました。

さすがは最強クラスの防塵防滴性能です。「壊れない」という安心感は、過酷な環境で本当に頼りになると実感しました。

だからこそ、レンズの凍結対策さえしていれば……と悔やまれます。

雪山撮影の必須アイテム

今回の教訓から、以下の装備は必須だと感じました。

  1. レンズヒーター
    モバイルバッテリーで動く帯状のヒーターです。これさえあれば、レンズの結露や凍結を防いで撮影を続けられました。
  2. カメラカバー(レインカバー)
    雪がカメラボディに積もり、それが体温やバッテリーの熱で溶けて再び凍るのを防ぐために必要でした。OM-1はタフですが、操作系の凍結を防ぐためにもカバーはあった方が良いです。
  3. ブロアー & クロス
    雪がついた瞬間に吹き飛ばす。凍る前の対処が重要です。

※今回の登山でのレイヤリングや、登山口までのアクセス(タイヤチェーンの必要性)については、別の記事で詳しくまとめていきます。

まとめ

レンズが凍ってしまったのは悔しいですが、それでも前半に見られた雪景色は素晴らしいものでした。
次回は万全の凍結対策をして、リベンジしたいと思います。

皆さんも、雪山での撮影の際は「レンズヒーター」と「カメラカバー」をお忘れなく。

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